オシロスコープを使うことでシステムの不具合を解明できる可能性があります
システムの動作が不安定な場合には、プログラミングを見直すことが一般的ですが、これだけではその原因が明確にならない場合もあります。その際には、疑われるデータやシステムの信号をオシロスコープで測定することが有効です。
システムの動作は基本的にロジックに基づいて行われていますが、信号の伝達はアナログ的な発想で考慮しないと思わぬトラブルを招くことがあるためです。特に長いケーブルを利用している場合や、複数の信号線を利用している場合などは相互に干渉し、信号が劣化したり、干渉してしまうことがあるため、システムの動作に悪影響を及ぼしていることも多いのです。
アナログ的な視点でそれぞれの信号をチェックすることで、ロジックでの考え方では発見できない思わぬトラブルを発見することができる可能性があるため、積極的に利用することが良い方法となっています。
最近ではアナログ回路を利用することが非常に少なくなり、その発想で信号をチェックする事は非常に少なくなっていますが、思わぬトラブルを招いてしまうことも多いのでその考え方をしっかりと意識し、適宜利用するようにすると、システムの様々な問題を迅速に解決することができ、また設計時にもトラブルを未然に防ぐ対処を行うことができます。