第一産業を取り巻く後継者不足問題の原因は?

昭和の頃と比較すると、第一次産業の割合が明らかに減ってきています。今後もそれは減少する可能性が高く、日本の食料自給率は下降線を辿るでしょう。元々国土が狭く、自国だけでは食料の自給が難しいとも言われる日本の国、若者の農業離れや漁業離れによって、今後はより一層増して、生産量の低下が懸念されます。

最近の若者は農業や漁業よりも、安定した給与が得られるサービス業や介護職やマスコミなどの職種を志望しています。また、農業などは自然相手の肉体労働です。
最近の若者は肉体労働に対してネガティブなイメージを持っており、元々スマートフォンやテレビゲームで育った世代という事もあり、最初から農業や漁業の分野に参加する事を念頭に置いていない、といった問題が潜んでいます。

後継者問題に悩む地域は大変多く、農業や漁業でかつては栄えていた町が、今後衰退していく事が予想されます。
ただ、かつてに比べて規制緩和が進められており、数は少ないものの、脱サラして農家に転業する人々、家業の漁業を継ぐために都内から故郷に戻る若者も、多く、割合こそ昭和の頃と比較すれば、減ってきているものの、日本産の野菜とお魚が食べられなくなる日はやって来ないでしょう。